Keitan

オーロラの彼方へのKeitanのレビュー・感想・評価

オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)
4.1
『息子が、亡き父親との想い出を取り戻すお話』

20191104 128
皆さんのレビュー画面を拝見していてチラホラ挙げている方がいて面白いのかな、と思い全くのジャケ買い。タイトルとジャケットのイメージからもっと情緒的なストーリーを想像していたが全く違った。でも感想としてはとても👍だった。

「イルマーレ」というか「君の名は。」みたいな時制違いの交信(本作は父と子)はじまりの「バックトゥーザフューチャー」や「バタフライエフェクト」的タイムパラドックス展開。でサスペンス要素も加わる家族愛の物語だった。と書くとごった煮てんこ盛りだが、シナリオがよく出来ていて展開が分かりやすく、どんどん惹き込まれて面白く観れた。

クライマックスの切れ味も最高の大団円。細かい事情はぶっ飛ばして家族の幸せ最高!と爽快な終わり方。人気がある理由がよく分かる。

ところで本作とは関係ないが、「君の名は。」の過去改変に批判的な意見を受けて「天気の子」を作ったといった主旨の新海監督のインタビューを思い出した。タイムパラドックスは昔からSF物のひとつの課題だと思うが、そんなコト関係ネーって感じで家族を助ける本作のストーリーは(制作した時代が違うとは言え)ある意味真っ直ぐで気持ちいい。
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