masat

アリスのレストランのmasatのレビュー・感想・評価

アリスのレストラン(1969年製作の映画)
2.0
『俺たちに明日はない』(67)で華々しいニューシネマの先陣を切ったアーサー・ペンが、傑作『小さな巨人』(70)の前にどうしても撮りたかった作品なのだろう。
あくまでも個人的な、自主映画の様な中に、動脈硬化してしまった青年の彷徨いを描き、前半はなかなか愛らしいのだが、後半が主人公の影が薄れ、視点がブレる。ユートピア幻想の様な中で、些か混乱し、凡長になっていくのが惜しく、巧い監督も上手くいかない時があるんだなぁと実感する。
masat

masat