忍者映画を100本以上も観ていると、様々なバージョンの百地三太夫を目にする事になる訳ですが、
タイトルにまでなっていながら、開始わずか3~4分で殺されて退場する三太夫は他に類を見ません。(笑)
…といっても、タイトル詐欺ではありません!その辺は観て頂ければお解りになるでしょう。♪
ヒロユキのアクション、ヒロユキのパーフェクトボディを、存分に堪能するための一本。
現在のヒロユキしか御存じない方が見ると、ビックリするでしょうな。☆
明国で修行したカンフーを下地に、丹波先生が課す荒行により忍びの技を身に付けたヒロユキの復讐劇だけど、
彼が歌うテーマソングが劇中に流れると、まるで青春活劇にも見えてくる。
よくあんなちっこい手漕ぎ船で、中国から日本に渡って来れたもんだ。
それにしても、逆さ吊りが多いな。
ヒロユキが脱出のシーンで蝋燭を咥えにいく所なんか、見てるだけで頭がクラクラしてくる。☆
個人的な見所は、ヒロユキが炎の前で踊った、悲痛の慰霊ダンス。
筋肉ビキビキな男のカラダで女性的な艶めかしさを体現した、妖しいシーンでした。
あと、“千葉真一 vs 服部半蔵”(夏八木勲)っていう絵面も面白かったね。