ほーりー

フォレスト・ガンプ/一期一会のほーりーのレビュー・感想・評価

4.0
「フォレスト・ガンプ」は小学生の頃に観て、ウォンウォン泣いた記憶がある。久しぶりに観て、かつてのように泣きはしなかったが、死をさらっと描きながら、でも人の胸に突き刺さるような感じにさせるのは凄いなぁと思う。

子ども心に、死ってその瞬間は呆気ないけど、のちのち心に重くのしかかるものかなという感じがした。

頭は悪いが純粋な心を持つフォレスト・ガンプが様々な人物と出会い、次々と嘘のような成功をおさめるストーリー。

プレスリー、ケネディ、ジョンソン、ニクソン、レノンといった実在の人物と出会ったりと虚実入れ混ぜた内容が公開当時ウケたように思うのだが、今見ると(ってか自分が齢取ってひねくれただけだけど苦笑)ちょっと白々しい感じもする。

ただ、ウォーターゲート事件のくだりはあっさりしているんだけどバカバカしくて大好き。

ガンプの成功とは裏腹に、合間にインサートされるジェニーの不遇が何とも悲しい。

また人生訓としていいセリフが多いのもこの映画の特徴。

よく名言として取り上げられる「人生はチョコレートの箱と同じで、開けてみるまで中身は分からない」は、そんな中身のわからないチョコレートを食べた記憶が自分にはないので(苦笑)、フーンという感じ。

むしろ「バカをする人がバカなんだ」とか「僕は頭は良くないけど、愛がどんなものかは知ってるよ」の方が個人的には胸に響く。

■映画DATA==========================
監督:ロバート・ゼメキス
脚本:エリック・ロス
製作:ウェンディ・フィネルマン/スティーヴ・ティッシュ/スティーヴ・スターキー
音楽:アラン・シルヴェストリ
撮影:ドン・バージェス
公開:1994年7月6日(米)/1995年3月11日(日)
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