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フォレスト・ガンプ/一期一会のnanaaronのネタバレレビュー・内容・結末

1.0

このレビューはネタバレを含みます

よくわからん中年男性が、ママがどーやら神がこーやら言いながら奇想天外意味不明な人生を知らない人にぶち撒け続けるアカデミー大量受賞映画です。

絶賛の渦の中で顰蹙買いそうだけど、この映画は褒められたものではありません。

アメリカの歴史総ざらい?いいえ。これは極めて偏った視点による歴史の改竄、プロパガンダです。

序盤にフォレストの名前の由来が描かれています。named after "KKKの創設者=Nathan Bedford Forrest"です。KKKですよ?白人至上主義のカルト集団、Ku Klux Klan。

この人たち、アジア人なんて勿論排斥の対象ですから。日本人はこんな人に憧れないでくださいね。

いろいろ時代が変わっていく中で、フォレストだけは変わらない。ずっと"大切なもの"を追いかけ続け、ただただ必死に走ってるうちに、さまざまな歴史に巻き込まれていく。

でも、"大切なもの"って何でしょう?フォレスト・ガンプに信念なんて有りません。有るとすればママ万歳!アラバマ万歳!初恋の女ジェニー万歳!くらいでしょうか。

必死に走ってるだけです。なんか意味ありげですけど、意味ないっす。走ってるだけです。それに、背骨弱いくせに速く走れるわけないっす。

なんか知らんうちにアメフトやらされて、ゴールを通り越して突っ走ってるだけでしょ?アメフト代表も卓球代表もなれないです!スポーツはそんな単純な世界ではありません…

せっかく大学でたのに、周りのいうがままに訳もわからず軍隊に連れてかれる。何だかんだうまくやってる。バカだから出世する?

いや…全然ハッピーじゃないです。右も左も分からない障害者(文字通り右も左も分からないシーンがありましたね。船を運転するところです)を洗脳して戦場に連れてって、お尻に銃弾撃ち込まれてるわけ。勲章貰って解決?ホントに⁉︎

せっかくの親友が戦死して。慕ってた上司が脚失って。悲劇じゃないですか。なんで、エビ漁師なんてやって大成功ウハウハしてるんでしょうか?こんなバカな脚本有りますか?

彼のほとんどの行動と映画としての脚色に、おれは感情移入できません。むしろジェニーの方がマトモですね。ロビン・ライト好き。

彼女はヒッピーになって、ベトナム戦争に反対します。そう、心を広げるわけです。

Black Panther党は黒人解放を訴える政治組織です。こりゃKKKのフォレスト・ガンプと馬が合わないのは当たり前ですよね?

なのに結局、死にそうになって悟ったかのようにフォレスト・ガンプの元に戻ってきて、「私はいままで間違ってた。全部許して」って言うのです。

間違ってないよ!少なくとも全部は間違ってない、それぞれの人生だよ。

そして病気で死んじゃう。

ひどすぎる。そして子どもに付けた名前は…Forrest。こうしてKKKの血を脈々と受け継ぐのです。

古き良きアメリカ?とんでもない。障害者に銃を持たせ、人を殺させるのが古き良きアメリカですか。

トム・ハンクスの髪型が全て物語ってますよ。だっせぇ!(本当はマジでカッコいい俳優です)

障害者がダサいなんて言わないです。フォレスト・ガンプを取り囲み、フォレスト・ガンプを動かす奴ら。知能指数が低いのを良いことに、都合のいい時だけ祭り上げて、利用しようとする奴ら。アメリカに心身ともに尽くして凄い、とか言って美談に仕立てる奴ら。胸くそ悪い!

おれは障害者をバカなんて呼びたくない。この映画こそ障害者をバカにしてる。政治利用している。

純愛じゃないですよ、クソ童貞じゃないですか!おっぱい触っただけで頭くるくるするか?しねぇよ!障害者舐めるな!振られたら傷付くだろ。突っ立ってるのが純愛じゃねーぞ。

なにがフォレスト・ガンプですよ。ふざけた名前。この映画のことをこう呼ぶよ!

Gump!
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