てっぺい

フォレスト・ガンプ/一期一会のてっぺいのレビュー・感想・評価

4.0
【笑えるデトックス映画】
れっきとしたコメディ映画なクス笑いのふんだんさ。余計な事を考えずに“走る”主人公の成功譚に、人生の走り方を教わり気持ちが軽くなる超デトックス映画。
◆概要
監督は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のロバート・ゼメキス。主演にトム・ハンクス。第67回アカデミー賞作品賞ほか6部門受賞。ハンクスは前年の「フィラデルフィア」に続き2年連続で主演男優賞を受賞した。
◆ストーリー
知能指数が人よりも劣っていたが、健常者と同じように育てられたフォレスト・ガンプ。大学ではアメフトのスター選手として活躍し、軍隊では勲章をもらい、除隊後はエビ漁を始めて大成功を収める。しかし、幼い頃から思い続けているジェニーとは再会と別れを繰り返し……。
◆感想
クスクス笑いながら、フォレスト・ガンプという人間を通して、考えすぎずまっすぐ“走る”事、肩の力を抜く事の大切さを説かれたような気分。見終わるとなんだか自分の肩の力が自然と抜けているような超デトックス映画だと思う。
知能指数が高くないからこそ、余計な事を考えず、思った事にまっすぐなフォレスト。そのおかげで次々と成功していく姿が超スカッとだし、人生ってこれでいいんだとなんだか力が抜ける。“人生はチョコレートの箱”と母の言葉を信条とするところ、一途にジェニーを思い続けるところ、亡き親友の夢をそのまま自分の夢にし、達成してしまうところ。人生をシンプルに捉えて、まっすぐに走るフォレストが成功するこの映画に教わる事はホントに多い。成功して掴んだ金も寄付してしまい、“無料の草刈り”の仕事に就いて、さらにそれをラッキーと言ってしまうフォレストに心からデトックスされていく感覚だった。
ジェニーが映画を通してフォレストの愛する人である事はもちろん、そんなフォレストの人生の要所で現れる存在である構成も素晴らしい。戦争で戦友を救い、務めを見事に終えて帰国したタイミング。前述の、成功した金を寄付して草刈りに就いたタイミング。3年のランニングを終えたタイミング。いつの日も思い続けるジェニーが、何かを成し遂げた時のフォレストの前に現れるのは、その愛への対価という映画表現であり、この映画から受け取るべき人生訓だったと思う。
まああとはコメディ映画かと思うほどふんだんに散りばめられたクス笑い。アメフトでエリア外まで走り続けてしまうところや、マイク音源の抜けた時間にぴったりハマるスピーチには大いに笑わせていただきました笑
アメリカの歴史の勉強にもなる内容の豊富さ。名作なのは間違いない。

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