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フォレスト・ガンプ/一期一会のYYamadaのレビュー・感想・評価

4.0
【戴冠!アカデミー作品賞】
第67回 (1994) アカデミー6部門受賞
 (作品/監督/脚色/主演男優/
  編集/視覚効果)

〈見処〉
①史実とフィクションの融合
・バス停のベンチに座るフォレストガンプの前に、空中を漂う一本の羽。映画史に残る有名なシーンからスタートする本作であるが、CG技術の発達により、このような演出が可能となった。
・また、フォレストと歴史上の人物が同じフレームに入るシーンは、本作による「発明」出来た手法だろう。日本では、カップヌードルのCMで生かされた。

②嫌われない作風
・軽度の知的発達障がいを持つフォレスト。幼馴染みのジェニーには幾度も裏切られながらも、半生を通じ慕い続ける彼のフ性格が本作を優しいオーラで包まれている要因である。
・トムハンクスは前年に続き、本作にてアカデミー主演男優賞に戴冠。本作のフォレストが彼のイメージとして定着した。
・公開から間もなく30年を迎えるが、未だに愛される作品。未だにテーマレストラン「ババ・ガンプ」が国内外で営業しているのは快挙である。

③私的解釈…なぜ作品賞に選ばれた?
・同年のアカデミーノミネートは本作に加え『パルプ・フィクション』『ショーシャンクの空に』と映画史に残る三つ巴の大激戦。
・うち「もっとも興行的に成功」「これまでなかった、アメリカ史実とフィクションを織り混ぜた半生記」で頭一つ抜けた本作が受賞したのだろう。
・いま考えれば、『パルプ・フィクション』を推したいな。

◆アカデミー作品賞 受賞作の中の
 本作のポジショニングは …
★★★☆☆ 芸術性
★★☆☆☆ 社会風刺・メッセージ
★★★★☆ ストーリーライン
★★★★★ 革新性
★★★☆☆ 演技・演出

★★★☆☆ 総合評価 (独断と偏見)
大衆娯楽作で数少ない受賞作。
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