ハル

恋におちてのハルのレビュー・感想・評価

恋におちて(1984年製作の映画)
3.6
恋はするものでなくて落ちるものである。そして、結婚していながら恋に落ちた者は、地獄に堕ちると相場は決まっている。

だが、この作品は、いわゆる地獄不倫物ではない。不倫しているのに、全然ドロドロしていない。

道ならぬ恋に落ちる男女はまるで初めて恋を覚えた少年少女のようだ。デニーロとメリル・ストリープの抑制の利いた演技がそうさせるのである。
 
とはいえ、道を外れた大人の恋に明るい未来は約束されない。

あのラストに苦い余韻を感じ取ったのは私だけではないはずである。
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