B姐さん

グロリアのB姐さんのレビュー・感想・評価

グロリア(1999年製作の映画)
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80年に作られた『グロリア』を今風にリメイクしてみましたという感じ。衣装、美術、モダンなギャングのアパートメントのセット、カーアクションなどなど。
ひどい。いろいろヒドい。とにかく酷い。日本版DVDのデザインまでやっつけ臭がする。まるでシャロン・ストーン出演の洋盤AVみたいだ。でもエロビデオの方が楽しめたのかもしれない。

シャロン・ストーンは情婦というより娼婦のようで、、、いや娼婦でもいいんだけど、全く魅力がない。
S・ストーンが救う子供、このガキも全く魅力がない。
S・ストーンがギャングのアパートから子供を連れ出す時の感情が突拍子もないものに映る。理由はわかるが、必然性がなくみえる。だから演出もひどい(おいおいS・ルメットよ)。脚本もひどい。
それでもS・ストーンはグロリアになろうとしている。
それはジョージ・C・スコットとのベンチでの会話シーンからもわかる。役に対する真摯さも、ジーナ・ローランズと違ったグロリア像を模索している様もこちら側に伝わってくる。だが、そういったものを演出があっさりオジャンにしてしまっている。

テレビ録画の鑑賞なので、カットされている“良いシーン”があったのだろう。それでも冒頭20分はノーカットで放送。そこでオリジナル版との比較は放棄して、スイッチを切りたくなったんだからしょうがない。でも『十二人の怒れる男』『狼たちの午後』の監督なわけだから、いい意味での裏切りがあると思って最後まで観ました。
観ましたが、、、ってことに。

recorded TV(10/30/2014)
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