Longsleeper

リラの門のLongsleeperのレビュー・感想・評価

リラの門(1957年製作の映画)
4.0
主人公の性別年齢状況全部遠いのに、憎めないキャラクターであっという間に引き込まれてしまう。
芸術家の淡々としたリアクションも良い。
下町の温かさが良いけど、その中に少しずつ切実な感情が見え隠れしてくる匙加減も良い。
ワイドショットがほとんどないのに息苦しさ皆無のカット。
序盤のほんの数分で、派手なことはないのに主要人物たちの像が立ち現れてくる鮮やかさが凄い。
この仕事の鮮やかさお手本にしたい。
極めて珍しく人の役に立てた主人公が、大抵の傲慢に目をつぶってバルビエを甲斐甲斐しく世話するも、看過できなかった最後のポイントが、いかにもフランス映画らしい(もちろんいい意味で)。
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