なっすん

スパイダーマン2のなっすんのレビュー・感想・評価

スパイダーマン2(2004年製作の映画)
4.3
―運命さえも敵なのか
  復讐だけが望みなのか―

【あらすじ】
大学生となったピーターパーカーは、自分の素性をMJへ打ち明けることもできずにスパイダーマン家業と二重の生活を送るも、私生活がうまく行かず、デイリービューグルからは悪人と罵られ、あげくMJの婚約を突きつけられることでメンタルはボロボロになるほどに苦しんでいた。
更には、父の敵であるスパイダーマンに復讐を誓う親友ハリーとの友情までも壊れ始めてしまう。
自分の人生を生きるためにスパイダーマンを辞めることを決意するピーターだったが、そんな中で尊敬していた天才科学者のオットー・オクタヴィアスは自信の研究を失敗し、狂気の科学者「ドクター・オクトパス」へと変貌を遂げてしまう―――


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ピーターが最も“ピーター・パーカー”をしている作品。
スーパーパワーでニューヨークのビルを駆け回るヒーローは、バイトに遅刻し、上司に怒鳴られ、銀行の融資に断られ、何事においても間が悪く残念な青年。
この特別な人間にとても親近感を感じることができる設定が、凡人にはとても魅力的を感じる。
挿入歌に使われた「Raindrops keep falling on my head」は、一人の青年に戻ったピーターにとてもマッチしていて大好きなシーン。

一度は自分の人生を選ぶも、スパイダーマンが戻ることを望む市民がいること、自分が必要とされていることを悟り、ニューヨークへ戻る展開は胸熱。

アクションシーンも1に比べて格段にクオリティがあがり、殴り合いをするだけの前作に比べてアクロバティックなスパイダーアクションがかなり増えた。時計台から始まるシーンは歴代最も手に汗握るアクションだし、電車を止める場面は逆さキスに次いで代表的なシーンとなった。

デイリービューグルの記事は、実はジェイムソンがスパイダーマンに嫉妬をしているゆえの内容という設定は結構好きで、未公開シーンでは更にコミカルに描かれているのも好み。

父親の敵討のために復讐に燃えるハリーと、愛する妻が死んだ原因をスパイダーマンのせいと思い込むオクタヴィアス。「復讐」という暗いテーマを持つ今作品だが、「許す」ことができるかどうかが次回作に繋がってくるのは感慨深いものがある。