モールス

スパイダーマン2のモールスのレビュー・感想・評価

スパイダーマン2(2004年製作の映画)
4.0
この第2弾も前作と遜色ない出来でありました。
もちろん、アメコミの世界を実写化するスタイルに変わりはありません。

前作と違うのは、ピーター・パーカー(トビー・マグワイア)がオープニングからスパイダーマンであったことです。
序盤からアクションシーンが連続してました。宅配ピザのバイトをしていたピーターが、配達を間に合わせるためにスパイダーマンになるのは笑えました。
そこまでするか?と、大いなる力の無駄遣いです(笑)
ビルの谷間を飛び回るアクションも前作より迫力は倍増。序盤から心を鷲掴みにされました。
地下鉄のシーンもイマジネーション豊かで力の入るシーンが他にも盛り沢山でした。
ユーモアの面でも前作を上回っており、くもの糸が出なくなったので屋上からエレベーターで降りるシーンはなかなか味がありましたよ。

ストーリーの要となるのは、スパイダーマンとドクター・オクトパスとの対立軸にあります。それは間違いないのですが、本作ではピーターがスパイダーマンを続けるかやめるかという決断に揺れるところもストーリーを面白くしてます。
ピーター・パーカーという人物を描写することにより、しっかりとドラマ性のある映画に作り込んでるのも好感が持てます。
MJ(キルスティン・ダンスト)への愛も、スパイダーマンとしての使命のためにあきらめるなんて硬派でヒーローものの王道ではないですか。

ドクター・オクトパスの最後の散り際も潔くて好きです。この怪物を作ったのが、妻を亡くしたショックからというプロットも効いてたと思います。

敵対する二人の背景に女性あり。恋愛映画という要素も楽しめた作品でありました。
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