イザナギ

処刑遊戯のイザナギのレビュー・感想・評価

処刑遊戯(1979年製作の映画)
4.7
遊戯シリーズ最終話

本作ではお笑い要素は一切無し。
頭からつま先までハードボイルドである。

そして松田優作も徹頭徹尾 演技で応える。

序盤の長回しの脱走シーンでは一切喋らない。表情と仕種のみ。セリフなしでこれだけ魅せられる役者が今どれだけいるだろうか。

正直、りりぃさんは遊戯シリーズで一番魅力を感じないマドンナだったなぁ。声小さくてボソボソ喋る感じだから聞き取りにくかった。歌は流石歌手だけに良かった。【テープに録って】という序盤のセリフがずっと頭から離れなかった。

遊戯シリーズの中で一番利害関係が複雑なので、ちゃんと見てないとラスト付近でクエスチョンマークだらけになる事請け合い。

時計屋の森下愛子との対話シーンは唯一心の安らぎを得られる【日常】として描かれていてメリハリついていて良かった。

1作、2作でも使われた【引きの美学】もほとんど使われず銃撃シーンはほとんど引かずに撮影している。やはり遊戯シリーズも最後だから、引かずに松田優作のアクションの素晴らしさを撮りたかったのだろうか。

遊戯シリーズの中で一番好きなのは本作。ハードボイルドな松田優作を堪能したいなら本作がオススメ。マドンナさえ魅力的なら五つ星でした。