ゴジラファン、怪獣映画ファンの中では
もちろん、伝説的な作品ですが、
僕は、「日本映画の歴史」みたいな
大きな括りの中でも、不朽の名作の枠に
入れてあげてもいいと思います!
ラストで、志村喬さんが
「ゴジラがあの一匹だけとは到底思えん!」とつぶやくことで、
この後、連作されていく道を作っていったのだろうが、
それらは、殆ど観ていないので、
そこはコメントできないけれど、
明らかに、「シンゴジラ」に繋がっていく
原典的な作品だと思う。
それは、「未曾有の災禍」に対する人類の闘いのドラマだということ。
劇中、ある人物が、ゴジラに対して、
「いったい、どうやったら食い止められるのか?!」と嘆くのだが、
これは、今のコロナ禍と同じ状況だとも言える。
そして、本作では、ゴジラを産み出した
科学の力のによって、ゴジラを封じ込むのだ。
今、観ると、作り物としての絵になるのだろうが、
不思議なことに、CGを駆使した絵作りより、伝統的な「円谷怪獣特撮」の方が
リアルであり、怖い!
これって、何なんだろう、、
絵のリアルさだけが、表現でないことが
とても面白い!
有名な、実況放送のシーンは、今、観ても
衝撃的である。
まあ、古さからか、ツッコミどころはあるけれど、それも含めて時代的で興味深かったな。
歳をとった時の姿が思い浮かぶ、宝田明や
河内桃子らかキラキラしているのも印象的でした。