ひでG

ゴジラのひでGのレビュー・感想・評価

ゴジラ(1954年製作の映画)
4.0
ゴジラファン、怪獣映画ファンの中では
もちろん、伝説的な作品ですが、  

僕は、「日本映画の歴史」みたいな
大きな括りの中でも、不朽の名作の枠に
入れてあげてもいいと思います!

ラストで、志村喬さんが
「ゴジラがあの一匹だけとは到底思えん!」とつぶやくことで、

この後、連作されていく道を作っていったのだろうが、

それらは、殆ど観ていないので、
そこはコメントできないけれど、

明らかに、「シンゴジラ」に繋がっていく
原典的な作品だと思う。


それは、「未曾有の災禍」に対する人類の闘いのドラマだということ。

劇中、ある人物が、ゴジラに対して、

「いったい、どうやったら食い止められるのか?!」と嘆くのだが、

これは、今のコロナ禍と同じ状況だとも言える。

そして、本作では、ゴジラを産み出した
科学の力のによって、ゴジラを封じ込むのだ。

今、観ると、作り物としての絵になるのだろうが、

不思議なことに、CGを駆使した絵作りより、伝統的な「円谷怪獣特撮」の方が

リアルであり、怖い!

これって、何なんだろう、、

絵のリアルさだけが、表現でないことが
とても面白い!

有名な、実況放送のシーンは、今、観ても
衝撃的である。

まあ、古さからか、ツッコミどころはあるけれど、それも含めて時代的で興味深かったな。

歳をとった時の姿が思い浮かぶ、宝田明や
河内桃子らかキラキラしているのも印象的でした。
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