志麻凛

ゴジラの志麻凛のレビュー・感想・評価

ゴジラ(1954年製作の映画)
3.9
白黒の作品を見るのは『燃えよ剣』以来ですかね。率直な感想だと、とても白黒という物を上手く活用させていました。今作自体、“ミニチュア”を多様していますが、若干ごちゃごちゃするような所を“黒”という暗色でリカバリーする事により、何も違和感を覚えずに鑑賞をすることが出来ました。ミニチュアの使い所を良くて、例えば家が壊されるシーンをミニチュアで表現して、そこに声だけを投影する、そういう撮影方法(制作方法)に感化しました。私の好きな『Back To The Future』のとあるシーンでもミニチュアを上手い具合に使ったものがあるのですが、それに近しいものを感じました。そうして、気迫を演出することにより視聴している側に良い印象を与えてました

作品内で、女性議員が積極的に発言してるシーンがあったが1945年に女性の参政権が認められていることから、9年が経つにつれて徐々に緩和して行ってるのかな?と色々と時代背景が見受けられました。このゴジラという作品にそれを投影する本多猪四郎さんには頭が上がりません、最近のこういう作品は、あまりそういうのが感じられませんから
志麻凛

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