エスパーいとぅ

ゴジラのエスパーいとぅのレビュー・感想・評価

ゴジラ(1954年製作の映画)
3.5
元祖怪獣映画。1954年公開作品。

子供時代にテレビ放送されていたゴジラシリーズを何本か観た覚えはあるが、第1作を観るのは初めて。
日本が太平洋戦争で敗戦国になってからわずか10年で製作・公開されたというのは驚きでしかない。

自分の知っているゴジラシリーズはエンタメ寄りのイメージが強いが、本作はむしろ社会派映画だった。
公開された1954年はビキニ環礁沖の水爆実験で日本の漁船乗組員が被爆する事件があり、無秩序で身勝手な人間の行動に対する警鐘も本作の発するメッセージといえる。
ミニチュアを使った特撮は当時としては斬新であっただろうし、そのクオリティもなかなかのもの。
初めてゴジラが顔を出すシーンは子供たちにとっては衝撃だったろうなぁ。

今ある怪獣映画の原点ともいうべき作品。
観ておいて損はないですな。