のすけ

ゴジラののすけのレビュー・感想・評価

ゴジラ(1954年製作の映画)
4.5
OP 船がまず海で何か不思議な現象によって沈没しちゃうところから始まる
その船だけじゃなく、漁船とかいろんな船が次々にやられちゃってると

ゴジラが大戸島を襲う
この時はまだゴジラの姿が見えない
(この映画が出た当時、ゴジラについてほぼ知らん人たちがこの時どう感じてたのか知りたい)
村がほぼ壊滅状態になっちゃうわけやけど
早速特撮。全然見てられる
なんならCGより質感が生々しくて好き
安っぽいCGより全然楽しく見られる

山根博士を中心とした政府のグループで
大戸島を調査
放射線を検知したり、絶滅したはずの生き物を発見したりする
そこになんとゴジラ出現
これは意外だった。思ってたより出てくるの早かった(映画開始20分くらい)
これ上手いなーって思ったのは
ゴジラの初登場は
ゴジラが山の上から顔を覗かせる形
ゴジラが初めて出てくる時は意外性が欲しかったんだろうと思う。でも、ゴジラはデカいからすぐ見つかるし、見つかった時は遠かったりして、そんなに迫力も出ない
そこでゴジラを山に隠れていたことにして
唐突に顔を出す!
そうすることで見てる側は急にゴジラが現れたことにも納得できるし、単純にビックリする
こういう細かい演出は素晴らしいと思う

山根博士によると
ゴジラは海底の洞窟とかに住んでて、人間の度重なる水爆実験により住処を追い出され、出てきたのではないかと。
言い換えればゴジラの被害は人間が生み出したことになる

政府によるゴジラ討伐作戦開始
ここの音楽めっちゃ良い
軍歌?っぽい感じで気分が高揚する

恵美子は芹澤博士の元に行く
芹澤博士は恵美子に実験内容を教えるが、口外しないように約束させる
見ている側には実験内容見せてくれない

ゴジラ再び出現
この時ゴジラが初めて人と同時に画面内に現れる
どう編集してるんだろう?どう撮ってるんだろう?
逃げ惑う人々に対して
無慈悲にも大暴れ
ずっと特撮で、ひたすら物を壊していく
やっぱり気持ちいい

それから人間はかなり準備をする
で、ゴジラがまた出てきて人間の攻撃開始
ありとあらゆる武器を使ってゴジラに攻撃するけど効かない
たまらない災害感
もう生物と相対しているというよりかは
災害っていう概念が具現化したものと向き合っている感覚になる

逃げ惑う人々を焼いたり、踏み潰したり
ひたする無慈悲

やっとのことでとりあえずゴジラを退かせることに成功

ゴジラによる被害は凄まじく、病院では廊下も埋まるほど被害者でいっぱい
その様相は戦時中さながら
人間の水爆によってゴジラが目覚め、そのゴジラによって戦争並みの被害を被っている
間を省略すると、自分たちのせいで戦争並みの被害を受けていることになる
水爆実験のせいで、原爆のような被害を受ける

芹澤博士にオキシジェンデストロイヤーを使わせてくれるよう説得しにいくが芹澤博士は断る
オキシジェンデストロイヤーの存在を世に明るみにすると、悪用されると知っていた
芹澤博士は本当に賢い人なんだと思う
しかし、テレビでやっていたゴジラによる被害者のために学生が合唱をしているのを聞いて、デストロイヤーの使用を決める
このテレビのくだりはいらないようでいる
説得しにきて、分かった、使うでは
芹澤博士の葛藤が弱くなる
いったん断るけど、テレビのくだりによって
ちょっと間が置かれて、芹澤博士の中で変化が起きる理由づけにしている

芹澤博士と尾形によってデストロイヤー使用作戦が行われ、
芹澤博士はゴジラ、自分の研究と共に海に沈む
のすけ

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