マイケル・マンの作品の中で異彩放ちまくってる…。
クライマックスのVFXが出来上がる前にVFX担当者がいなくなったとか、210分を意に反して96分にカットされたとか、原作者がご立腹でDVD化されないとか、いわくつきのやつなのね。
ホラーなのかなこれ？今で言うダークファンタジーかなって気もする。
ナチスがルーマニアの城塞(キープ)に駐屯するんだけど、次々と人が消えてく。
謎を解明するためにユダヤ人教授の力を借りるのだけど…。
ユダヤ人教授にとっては魔物よりもナチスが恐ろしいってことだな。
魔物も人間騙して殺しまくるし相当の悪だなと思うのだけど、敵の敵は味方っていうとこにつけ込むあたり悪知恵もきっちり働くのだな。
グロ映像たまーにしかないけど、全体的に暗くて不気味な雰囲気は漂いまくってる。
タンジェリンドリームの音楽鳴りまくってるけど、全体的に珍品ぽさもあってさほど気にならなかった。
クライマックス唐突すぎて｢え！｣となっちゃう。カットされたせいなのか？
魔物もいまいち怖くないけど、理科室の人体標本のような体は気持ち悪かった。
いちばんかわいそうなのはイアン・マッケラン演じる教授だよね…。
じわじわくる珍品だった。
たぶん、マイケル・マンだと知って見なければ｢なんだこれ？｣と思ってたかもしれない。
メイキングドキュメンタリーが出たみたいだけど日本で見られるのかな？気になる。
