mariko

カリスマのmarikoのレビュー・感想・評価

カリスマ(1999年製作の映画)
4.2
「世界の法則を回復せよ」

犯罪者と人質、どちらの命も救えずに絶望した刑事の藪池。休暇を言い渡された藪池は、訪れた森で「カリスマ」と呼ばれる一本の木と出会う。

森の世界に暮らす登場人物は皆一様に狂っているように見えるが、一番の狂気を孕んでいるのは森の外から来た藪池だ。黒沢作品の役所広司は最後必ず人知を超えた化け物になる。「CURE」では伝道師で、今回はカリスマ。ラスト、惨状を呈する街へゆっくり赴いた藪池の行く末が知りたい。

黒沢清監督作品見始めてから洞口依子ファンになりました。
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