映画男

悪魔をやっつけろの映画男のレビュー・感想・評価

悪魔をやっつけろ(1953年製作の映画)
3.5
良い。アフリカの地下に眠るウランを狙って、詐欺師たちが駆け回る。狂言回し的に登場する妄想癖の女が物語を徹底的に掻き乱す。憎たらしいにもほどがある女やけど憎めない愛嬌がある。この作品、ホークスやビリーワイルダーが撮ったらご機嫌なスラップスティックコメディになったとおもう。でもジョンヒューストンが料理するとスパイスの効いたビターな味もでてくるからおもしろい。ひとつひとつの会話のやりとりをサスペンスみたいにじっくり描くから、馬鹿な話ばっかり続くけどジーッと見る形になる。なにかシリアスな展開が起きそうな気がして仕方がないけど物語は進むにつれてますます馬鹿みたいな展開になっていく。そうなるともう、笑わずにはいられない。なんというか、真顔でギャグ連発されている感じ。スラップスティックコメディを皮肉ったコメディみたいな。そんな感じ。
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