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嵐が丘のtのレビュー・感想・評価

嵐が丘(1986年製作の映画)
4.1
格調高き悲恋の物語。エミリー・ブロンテの原作は未読。
荒野を二人で駆け抜けるシークエンスの開放感(レナード・ベルタの撮影とエキゾチックな音楽が相俟って素晴らしい)、亡き父の幻影やグロテスクな夢想、そしてラスト、鳥肌ものの到達不可なるイメージ。
ファビエンヌ・バーブがビリヤード台の上で見せる危うい無防備さ、リヴェットは仏語版の「嵐が丘」挿絵に使われたバルテュスの絵画を参考にしたらしく、何となく納得。心境と共にワンピースも変わる。
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