ベビーパウダー山崎

ママおうちが燃えてるののベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

ママおうちが燃えてるの(1961年製作の映画)
3.0
発達障害でどもりの末っ子がマッチで遊んで家を燃やす。『ママおうちが燃えてるの』、タイトルが最高。Tシャツにしたい。離婚して働きながら六人の子供を育てる母親の奮闘記、淡島千景劇場。六人もいれば大きくなる前に病気で死ぬ運の悪い子供もいる。子供たちそれぞれに問題があり、それを超えて結果的に丸く収まる良い話(父より母を選ぶ子供たち)なんだろうけど、どこか閉塞感があり、初めからこの世界を照らす電球がいくつか切れているような暗い映画に見える。話には上がるが一度も姿を見せない父親の存在、ぽつぽつと心情を語るモノローグ、歩く淡島千景を映す移動撮影。たしかに川頭義郎の映画。