miumiu

塔の上のラプンツェルのmiumiuのレビュー・感想・評価

塔の上のラプンツェル(2010年製作の映画)
4.8
公開時に3D吹替で鑑賞。
本国版でフリン・ライダーの声を担当しているザッカリー・リーヴァイのファンなので、字幕版で再鑑賞。
(ザッカリー・リーヴァイは『シャザム!』の人です。声優に加えて歌も担当。ブロードウェイミュージカルにも出演しているだけあって普通に上手い。)


3Dとの親和性が高くて家で観ると物足りないほどの映像の美しさ!(と、感じた映画は初めてかもしれない)
アラン・メンケン手がける音楽も美しく、ミュージカル色は他の作品ほどではないけれど、劇中歌も素敵。


実はディズニープリンセスものを子どものころ全く観たことがなく。
映画館で観たコチラが初のプリンセスもの鑑賞。


これはもう、プリンセスものというよりラブストーリーとして完璧では?
幼い頃に城からさらわれ、悪い魔女を本物の母と思い、塔の中だけで育ってきたラプンツェル。自身の誕生日に毎年空に浮かぶ光をこの目で見てみたい!と、初めて外の世界に飛び出すストーリー。

王子様にいざなわれて、とか事件に巻き込まれて、とかではなく、自分の意志で塔を出るのが何とも現代的。
外の世界の案内役として付き合わされるハメになる泥棒フリン・ライダーとの間に、徐々に芽生える恋がステキ。
2人とも美男美女だけど、互いに内面に惹かれたことがわかる。
それを象徴するのが、フリン・ライダーの過去と本名がわかった後はあくまでも本名を呼ぶラプンツェルと、ラストのフリンの行動。
愛が深くて泣ける。

男顔負けの強いプリンセスが最近では当たり前の中、ラプンツェルは内面がしなやかでちゃんと恋もして成長するのが好きだなあ。


そして、母との対立、葛藤を真正面から描いているのが新鮮。
普遍的なテーマなのに案外描かれてない気がする。
映画館で観たときはそちらの印象が強烈でラブストーリーとしての完成度の高さに気づかなかったよ…


大人の鑑賞に充分耐えうるストーリーながら、勇敢なお城のお馬マキシマス、ラプンツェルの相棒 カメレオンのパスカルなど、動物キャラも超キュート。子どもの心も鷲掴み間違いなし!


と、ここまで褒めておきながら続編のショートフィルムや短編は観ていないのですよ…
吹替キャストも変更ないみたいだし、ぜひ観たいです!
miumiu

miumiu