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私は告白するのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

私は告白する(1953年製作の映画)
3.8
ポール・アンセルム(英語版)の戯曲「Nos Deux Consciences(私たちの2つの良心)」をアルフレッド・ヒッチコックが映画化。
強盗殺人をconfession(告解)された神父が、真犯人を明かすことができずに追い詰められていく姿を描いたサスペンス。
原題:I Confess(私は告解する) (1953)

カナダ・ケベック市。
敬虔なマイケル・ローガン神父(モンゴメリー・クリフト)は、教会で働くオットー・ケラー(O・E・ハッセ)から、金を盗みに入り弁護士を殺害したという告解を聞く。
神父は、事件を担当した警視(カール・マルデン)から疑いを持たれるが、カトリックの戒律によって告解を他言することはできない。
そのうえ、犯行のあった夜に、かつての恋人(今も神父を愛している)で国会議員の妻になっているルース(アン・バクスター)と会っていた。
容疑は晴れず、殺人犯として起訴されてしまい、検事(ブライアン・エイハーン)から追及を受ける…。

犯人の妻アルマ(ヒッチコックの奥さんと同じ名前)役のドリー・ハースが、ずっと控えめな役柄だが、終盤、重要な役割を果たします。

「あなた、帰りましょう」

出演のモンゴメリー・クリフトは、苦悩しながらも神父としての倫理と責任を貫く姿を押さえた演技で演じている。
当初予定していたアニタ・ビョルクがダメになり起用されたアン・バクスターは、演技力のある女優だが、ヒッチコックのタイプではない。
ルースの夫役のロジャー・ダンは、妻の神父に対する想いを知っていても、冷静で包容力のある対応を見せ好感度大。
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