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インクレディブル・ハルクのkanaco4月末までお休み中のレビュー・感想・評価

インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)
3.0
原題: The Incredible Hulk
その「力」、ためらうな。

ジャンル:アメコミ MCU 超人 

★注意★
映画シリーズのみ、ドクターストレンジMOMまで鑑賞済。他MCUのネタバレ有。MCU映画シリーズを上映順に見直し第2弾。本作は過去一回見て、途中で挫折。今回再挑戦。

MCUはアベンジャーズから見続けてきたので、私にとってのバナー博士/ハルクは親しみがあるマーク・ラファロが一番だけど、エドワード・ノートンのバナー博士も、シュっとしていて、優しそうで良かった。

結論、あんまり好きなタイプの作品ではなかった。

バナー博士はマーベルキャラでの上位に入るくらい好きなのだが、敵味方関係なく、力オンリーに特化した乱暴者が嫌いなので、正直ハルクの好感度が低い。その上で、今回のハルクは、強いのは当然にしてもコメディ部分がごっそり抜け落ちているので、ヴィランの如く怖い。なんというか、存在の哀しさは伝わるけれど、キャラクターに吹き抜けとなる隙が少なく、存在が笑えないというか、応援がしづらい。

また、作品自体が、これってMCU?と思ってしまうほど、コミカルシーンがなく、始終シリアス、重い、暗い。でも、私の昔のアメコミのイメージはこうだった。アクションはラストまでは地味め。ハルクって、なれば戦闘が派手だけど、ならないように頑張るのが正しいし、そういうバナー博士が好きだから、バランスが難しいなと思った。

もう一点、熱中できなかった理由は、軍人パパがどうしようもなかったこと。やっていること全てが裏目に出ているだけでなく、全く手に負えていない感じ、父親としても良いところがない。バナー/ハルクの性質をしっていて、なんでわざわざ心拍数を上げる接触の仕方を毎回選択するのか。やっていることがさっぱり理解できないキャラクターで、哀愁は感じられど、私は魅力が感じられなかった。

ノートン版のハルクは、バナー博士と同一人格だったのだろうか。ラファロの場合は、人格がジキルとハイドの如く別個のイメージだったけど、ノートンの場合は、バナー博士が同人格で理性を失った状態に見え、キングコングっぽさもあった。でも、このハルクがアベンジャーズに勧誘されているから、ノートン版とラファロ版がそもそも同一人物か。