ルキノ・ヴィスコンティ監督作品。
イタリアトスカーナ地方のヴァルテッリを舞台に町の名家の過去をミステリアスなタッチで描いたドラマ。
基本的には古い屋敷の中でドラマが進行するけれど、時折挿入される屋外のシーンがもの寂しげで印象に残る。オープニングの走る自動車の車内から映したモノクロのイタリアの風景をはじめ、風の強い夜の中庭、終盤の除幕式のシーン等。
そういった情景を背景に描かれる家族の過去と登場人物たちの愛憎ドラマもサンドラのアメリカ人の夫であるアンドリュー存在もあって、思ったほど陰湿でドロドロしておらず見やすかったです。