HayatoHorigome

トイ・ストーリー3のHayatoHorigomeのレビュー・感想・評価

トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)
3.5
今年のお盆は映画三昧です。最新作が微妙である&1〜3までが最高、とレコメンドされたので一気にDVDで鑑賞。アンディがいよいよ大学生になり引越しを控える中で、宝物だったおもちゃたちをどうするのか?とうところからスタート。手違いでウッディー達が辿り着いた先は幼稚園。でもそこは強力な幼児たちはもちろん、ロッツォが独裁者として支配する世界。後にアンディのおもちゃ達への想いを知ってなんとか抜け出して、、、というストーリー。
これまではおもちゃとしての宿命を受け入れて役割を全うすることだったけど、今回は持ち主との別れをどう捉えるかで、「おもちゃであること」の役割自体に立ち返ってラストを迎えるウッディー達に感動。と言いたいが、それ以上にアンディが最後に選んだ行動に一番感動。いつから友達だったかわからないウッディーをボニーなら任せられると預けるシーン、そして最後に2人で思いっきり遊ぶシーン。どれだけアンディがおもちゃを宝物だと想っていたかが伝わるラストでめちゃよかった。
それと、お母さん。引越しの準備を終えて、ダンボールだけの空っぽの部屋をみて「寂しい」とこぼすシーンはウッディーたちおもちゃと全く同じ気持ちなんだなと感じた。
ロッツォは悲しい過去があるけど、自分で決めつけて、周りに価値観を押し付けて、改心する場面があったにも関わらずスルーして、結構酷いやつ。でも最後は「懐かしい」と拾われて役割を与えられていて皮肉に描かれているのが印象的だった。
子どもの成長に合わせて絵が描かれるおもちゃと持ち主の関係性がシリーズを追うごとに味わい深く描かれていて、確かにこれはステキなシリーズだと実感できた。