縫い裁つりんこ

アンノウンの縫い裁つりんこのレビュー・感想・評価

アンノウン(2011年製作の映画)
3.8
たとえば安部公房の『壁』みたいな、ある日突然に自身の名前や身分証を失って自己の証明が難しくなり、見知ってるはずだった知人達と自分の間に不和が生じてしまうもどかしさや不安感にフォーカスを当てたミステリーサスペンス系かと思いきや、まさかの急展開。めちゃくちゃアクション決めてくる。がっつりカーチェイスとかもある。実はそれらも伏線だったりする。
前半はリーアム・ニーソンがかわいそうなんだけど、物語が進むにつれて周りの人達も実はかわいそうだったという…。勝手に記憶喪失になった上に全部台無しにされて、しかもお咎めも無しでバイバイ!とかそりゃたまらんよね。