このレビューはネタバレを含みます
ジャウム・コレット=セラ監督がリーアム・ニーソンとの初めてのタッグを組んだ記念すべき作品。
この作品の後に「フライト・ゲーム」等を作り上げるけど、監督によるリーアム・ニーソン主演作なら個人的にはこの作品が一番お気に入り。
作品を色々と嗜むと、蓄積されていく知識やパターンに既視感を味わってしまうことがある。
エンターテイメントは無限ではないこと、更に作り手が情熱を失い真似事に走ってしまえば尚の事だと思う。
そんな境遇で出会えた作品。
謎が謎を呼ぶ、解らないから興味を惹く、しかもオカルトやファンタジーやSFに頼ることもなくだ。
若干出来すぎな展開が欠点ではあるけど、先を読ませないことに関しては流石といえる出来映え。
フライト・ゲームやトレイン・ミッションも面白いけど、これらには存在するゲーム感が本作には無い。
ゲーム感があると入り込み易いけど、無いなら無いで味わい深さが増すのだなって気付けた。