面白い…!
やはり市川崑と和田夏十の脚本は、少しクスリとしながらも大阪商人の日常から社会の動きも見える。
演出もメリハリがあってものすごくおしゃれで個人的には本当に好きなところばかり。引きの映像…
いつの世も女は逞しく男はひ弱だ。だがこのぼんちならぬぼんぼんは、ふわふわ、なよなよ、飄々に見えこそするが、なかなかどうして芯はしっかりしている。代々の家業、家族への気遣い、妾たちや彼女らに孕ませた子…
>>続きを読む次々と妾を孕ませる雷蔵様。
市川崑、和田夏十夫妻のドキュメンタリー然とした淡々とした脚本とギャグセンスが本当に素晴らしい。
風呂場で大女優たちがレズるシーンがもう最高!それをあんぐりと見つめる雷蔵…
この映画はあの3人の入浴シーンのためにあると言ってもいい。終盤の若尾文子と京マチ子と越路吹雪のお身体のなんと眩しく艶やかなこと。全体的に引きの構図で明度も低めの本作の中であの場面だけ際立っていた。輝…
>>続きを読む女ったらしの市川雷蔵が商売人として戦中を歩んだ歴史を振り返りつつ華やかな女性遍歴を振り返る作品だが、特にガツガツせずにフラフラしている雷蔵の佇まいも素晴らしいが、彼に寄ってくる肉食系女子たちの艶やか…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
<老舗のぼんぼんと取り巻く女たちの人情ドラマ>
ぼんちとは「器の大きいぼんぼん」のこと。
喜久治(市川雷蔵)の女遍歴が軸になってはいるのだが、喜久治が渡り歩いた五人の女たちや一卵性母娘のような祖母…
やっとこさ見れた。
大阪で足袋の商いをする跡取り一人息子の女を巡る話。
若きし頃の中村玉緒が出ていた!
「ぼんち」とは船場商家の跡取りに対する呼び名のひとつで、単なる「ぼんぼん」とは異なり、放蕩を重…
老舗の伝統…そんな中でそのしきたりに抗いながらも上手にそして自由に生きていくきくぼん。
出てくる女性達の豪華な事豪華な事!
こういう映画を観るにつけ、その伝統やしきたりにフムフム…と興味が湧いてき…