図らずしも、いい夫婦の日に鑑賞。
ひょうひょうとして居ながらも、傍聴席や被告人をしっかりと観ているカナオ。10年の月日が流れる中で、周囲との関わり方への変化やどうにもならない日常から逃げずにぐっと堪える姿に魅力を感じた。
ちゃんと出来ているのに、ちゃんとしようとして出来ていないとじぶんを責めてしまう翔子。作品集の彼岸花?のページから雪が降ってきて冬に移り変わるシーンが好きだった。音楽も。
この2人が描く姿や表情を観ていると、描くことのたのしさや苦しさを思い出すことができる。絵を描くことで再生していく。
手を繋いだり、脚を蹴り合ったり、なんてことない会話劇をただただ観続ける時間が多いけれど、それこそがいい。エンドロールの絵も、劇中のシーンを思い返せてまたいい。
この作品、ずっと気になっていて、ある人が観るきっかけをくれた。心からありがとう^^