「恋人たち」に備えて再見。
改めて見ると、何を映して、何を映さないかの取捨選択が独特なことや、キャストが豪華なことに気づく。加瀬亮や新井浩文の贅沢な使い方!
淀川長治が橋口監督のことを「ヴィスコンティや溝口健二と一緒で、あなたは人間のハラワタを掴んで描く人だ」と評したらしいけど、そういうのが見たい人にはオススメ
ただ、リリーフランキーと深津絵里が夫婦役のダイワハウスのCMは、絶対この映画が元ネタになってると思うんだけど、ああいう形で上っ面だけ取り出して「夫婦のいい話」にされてしまう危うさがあるなーと思った。
だから、リリーフランキーみたいな適切なパートナーがいない人や、パートナーがいても「どうしたらいいかわからない!」と叫ぶことすら出来ない人もいることが見逃されているという指摘は鋭いなーと思いました