「生きてるだけでいいじゃないすか」
運命、宿命、耐えられない出来事、不安定、小さな嫌の積み重ね、、、人生って色々あるからたまに立ち止まってしまうこと、逆走してしまうこと、前には進めないことってあると思うそれぞれに。
それでも横に誰かがいてくれたら、大丈夫だよ側にいるからって見守ってくれてる人がいれば、もしかして人生を終わらせずにどうにかでも息をし続けようと思えるのだろう。
リリーさんの温かく優しく包み込むような目線や何気ない動作に愛をみる。
木村さんの壊れてしまうことに自分でもどかしく感じているその姿に涙がでた。
ひと、ひと、ひと。
橋口さんはひとを見る能力に長けているよな。
というか、私が橋口さんが持つ視点が好きなんだろうな。
ひとって、もしくはひとつの事柄ってものすごく色んな側面を持っているはずだから、一方向からでは絶対に判断できないのを、批判的な目線とかではなくただただこういうこともありません?ってありのままに提示してくれる感じがとても好き。
法廷画家のリリーさんは、書くべき対象は裁かれる人物なのだが、被害者家族や傍聴人、その裁判に関係する別の人々の心の動きが気になってしまう。
物事を俯瞰してみられる人なんだろうなと感じる。
大切なことが何かちゃんと分かっていれば、他の細々したことは大したことじゃない。そんな風に感じました。