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ぐるりのこと。のOのレビュー・感想・評価

ぐるりのこと。(2008年製作の映画)
3.7
人間味が…

変に感情を過剰にさせなかったのが現実味があって、いや現実だってこんなにいつも通りに接することが出来るだろうか

10年前なんだけどすごい、今だなあと。

加瀬亮の存在感…

雨の日の2人のシーンあれなんて言ったらいいの、あのシーンだけでもずっと記憶してたい。それぐらいとにかく圧巻。

感情がこれまでかってぐらい剥き出しの木村多江といつも通りそっと寄り添ってくれるリリーフランキーがすごい(良い)

何でもうまくいかんよ、

リリーフランキーの接し方が優しくもなく冷たくもない。

泣いたらいい人なんかな

木村多江が泣きながら子どもできないかもしれないって言ったら

リリーフランキーが子どものことはいつも思い出してあげたらいいじゃん忘れないようにしてあげればいいんじゃないのって
ここで優しく肩をさする。

お前は色んなことが気になり過ぎる考えてばっかりで、みんなに嫌われてもいいじゃん好きな人にたくさん好きになってもらったらそっちの方がいいよ。
これはリリーフランキーの言い方がまた良い。ニュアンス?

離れていくのが分かってるのにどうしていいか分かんない
考え過ぎだって考えたらわけわかんなくなるぞ、大丈夫だって。

ちゃんとせんでもいい、一緒におってくれ。と言った後にキスしようとしたのに鼻がべちゃべちゃだと笑ってくれる人がいて良かった。救いがあって良かった。

この出来事があってからの
木村多江がベランダで育てたトマトを食べてリリーフランキーにも食べさせる、あのシーン良かったな。生命力を感じた。
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