しめ子

ぐるりのこと。のしめ子のレビュー・感想・評価

ぐるりのこと。(2008年製作の映画)
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「ぐるりのこと。」
中盤、今のわたしにはわりとずっしりと来て、見るの嫌になっちゃって料理始めたりしたけど、あのヘビーな展開あっての終盤の柔らかさがとてもよかった。つらくて泣いたり幸福な気分で泣いたりして疲れた。
何が重たく感じたかって、精神的に参ってるパートナーに対して、わたしはやっぱり間違ってたのかな、愛してなんかいなかったのかなと悶々と考えてしまったのもある。今思えば、ああいう愛情を確かめるような幼稚な行動は、死なないで欲しいって言って欲しかったんだろうな。
木村多江の演技すごいなって感じたのは、精神病んでるときの元旦那さんそのまんまだったんだよね。どうしたらいいかわかんないって本当に木村多江とおんなじトーンで何度も言われたんだよね。
何はともあれ後味も悪くないし優しい作品でした。ああいう夫婦に憧れていたしなりたかったんだと思い出せてよかった。何年も前から見ようと思ってたのでやっと見た感がすごい。
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