ぐるりのこと。の作品情報・感想・評価 - 4ページ目

「ぐるりのこと。」に投稿された感想・評価

Genta

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4.5
平凡な夫婦を描く一方で脚本のうまさを感じるのは、どこで映画にテンション(緊張感、社会性)を宿らせるか。法廷画家という設定がよく効いている。日々目の前で行われる数々の裁判は残忍でありながらもどこか滑稽で現実離れしているが、この現実感覚のおかげで「たったひと組の夫婦」に対して眼差しがみるみる強まっている。途中ではリリー演じる夫は幼児虐待を描きたくないという場面もあり、設置点も程よく入っているし。

原作脚本共に監督というのが

長回しを使ったシーンの構成もとても面白く、肝になるやりとりは必ずじっくりと見せる。カットワークではなく目の前で繰り広げられる役者の演技そのものに宿るリアリティを大切にする監督の眼差しそのものだ。
見上げた天井、窓から見える人の流れ。なんでもないカットが持つ強さ。誰もが知ってるであろう、大切な人への愛情と優しさと不器用さの物語。

リリーフランキー、木村多江共にこれが映画初主演。リリーさんへの超偏愛というバイアスが死ぬほどかかっているが(この人の持つ優しさに心を奪われている)、それを差し置いても、もの凄くいい演技。監督とこの映画の持つチカラに導かれているような。
日本映画にぐるりのことがあって良かったと素直に思える。感想は大変散漫でまとまりないけど。
朝

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3.6
台風のシーンがすべて
離れていくのがわかっていたのに、どうしていいかわからなかった
大事にできるものがあったんだから、大事にしておけばよかった
せつないいい。
KAZU

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完璧を求める人たちへのメッセージでは
erry

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3.7
自分たちと重ね合わせやすい作品

適当にひょうひょうと生きる旦那と、しっかり者で真面目な奥さん

こんな2人では合わないだろ〜と思ってみ始めた。

しかし、自分と正反対の人にはムカつくことも敵対視してしまうことが多いけど、本当に窮地の時にこそそういう人に救われるのかもしれない。
この人がいなければ生きられない、そう思えるような人と結婚して生涯暮らしたいと思った。

実力派の俳優さんぞろいで、私自身が物語の世界に一緒にいると錯覚されるくらいの渾身の演技だった。

しっかり者ほど鬱になりやすいので気をつけようね!
いっぱい詰まった2時間20分。キャスト、内容、全てが良い。エンドロールまで抜かりなく。やられました。
a

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加瀬亮 被告
miki

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4.6
リリーフランキーの役素敵すぎる。
もな

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4.5
リリーフランキーを見つめる石膏像から、精神が崩壊した木村多江のあの表情に切り替わるシーンで胸を抉られました。木村多江の演技すごいですね。私の親も鬱病で死にかけていたので、まんま過ぎて。苦しかったけど、とても感動しました。

ふらりと掴み所のないリリーフランキーが、冒頭から時折見せる鋭い観察力、特に人の心の痛みに対する敏感さがすごいです。敏感であればあるほど見ることしかできない自身への客観性が切ないです。とてつもなく優しい。

奥さんが精神的に参ってる中で台風の名シーンを迎えます。
その場を取り繕うわけでもなく彼女を傷つけてしまうのでもなく自分の哲学をしっかり提示するところにも鋭い感性をみたし、
何よりその包容力に深い愛情を感じ取りました。こういう人間になりたいです。

裁判の場面は腰を浮かせて判決ダッシュする報道員など、かなり忠実に再現されてるらしいです。
司法記者クラブの個性的面々も良かったです。柄本明さんの凄さも感じました。
弁護士のブログに書いてましたが、弁護士生活35年ですが法廷画家がこんな風に仕事してるなんて知りませんでしたとのことでした。色々初見のことが多くて面白かったです。