林芙美子という人の、世を拗ねたアナーキストの変人っぷりを、高峰秀子が渾身の演技で魅せる。顔芸が凄い。カフェでトレイを片手にアホみたいに踊るシーンにはのけぞった。腋を固める役者陣もいい、ことに伊藤雄之…
>>続きを読む成瀬作品には「娯楽性」と「軽さ」を求めていることがわかった。
2時間越えのゆったりした語り口でやや疲れてくるが、宝田明の理不尽すぎる暴力に真っ向から相対する高峰秀子の圧倒的な演技。報われない加東大介…
こんな詩があった_。
“私は野原へほうり出された
赤いマリ
力強い風が吹けば
大空高く
鷲の如く飛び上がる
おお風よ叩け
燃えるような空気を
はらんで
おお風よ早く
赤いマリの私を叩いてくれ“
…
超おもしろい
なんか、現代の国やら生活やら、なんかぼんやりとした全体のどん詰まりな感じとおんなじで、成瀬巳喜男はホントに、普遍的なことを描くのがうますぎると思う
とにかく金のことを描いてくれる
…
永遠。100年前の家屋内の光量の乏しさ。宝田明は常時ポマードテカテカの記憶しかなかったのでボサボサ髪の才能ない太宰(時代違うが)みたいなクズDV男役ええやん!と思った。あとチョイ役だが名古屋章は戦前…
>>続きを読むこの間「浮雲」を見て原作の方とのギャップに若干モヤっとしたので原作に触れていないこちらを見てみた。本作が売れて大物作家になったところは映画で付け加えたのか?原作者の自伝的な作りになっている。浮雲より…
>>続きを読むなんとたくましい林芙美子の生き方❗
加東大介演じる男性が、いい人過ぎる。ふみこは、やっぱりこういう男性では満足できなかったのだろうなぁ…。ダメ男でも、色男の文士に振り回されている。
【2024年…
貧乏貧乏と言う割には、貧しさを直截的に描いた場面は実は多くない。自身の醜さ賎しさ逞しさに強烈な劣等感を持ちながら、それを書くことでしか活路を見出せない。そんな彼女の生き様を通して伝わってくる。この語…
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