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激流のLEGIONのレビュー・感想・評価

激流(1994年製作の映画)
2.0
母である主人公は息子の誕生日に故郷での川下りを計画する。若い集団とガイドとして共に川下りをすることになり、段々と危機が迫る物語。家族愛、自然環境でのサバイバル両方を描いた作品としてはかなり楽しめる物語になっていた。川下りというメイン要素に大半は父子の衝突だが、母子、父母、父母と子様々な対立関係を違和感なく自然に溶け込ませていた。川下りというレンジャースポーツは正直言って他のスポーツに比べたらマイナーである。ただこの作品を通してリバーツーリングの魅力を知ることができた。一つとして難易度の高い川になればなるほど川に対して逆らってはいけない調節の難しさと隣り合わせにある自然との対話が生まれ心の安らぎになることを知った。物語内では主人公がどのような行動が命取りになるかや上手くできるコツをわかりやすく説明してくれるからどれだけリスクをかけ、安全性を確保するかを知れた。
ウェイドは映画冒頭では一般人のように振る舞っているが表情から見えてしまう危険性がうまく描かれていて世間への潜み方に恐怖を感じることができた。その分映画の視点合わせが少し残念だった。主人公に視点を絞らない方法は川を様々な視点から捉え激しさを強調するにはぴったりだと思うがウェイドの何を考えているかわからないという怖さが視点を主人公に絞らなければ怖さが増さない。川の激しさとウェイドの怖さ両方を描いた方がより楽しめたと思う。
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