皿鉢小鉢てんりしんり

アニーの皿鉢小鉢てんりしんりのレビュー・感想・評価

アニー(1982年製作の映画)
3.8
とても80年代の映画に見えないあたり、流石ジョン・ヒューストン。
ミュージカル演出はどっかのシドニールメットとは違って、しっかりこなしてる。やっぱりジョン・ヒューストン。
孤児院の独裁院長おばさん、とにかくすごくって孤児院なのに、赤ん坊の人形の頭を叩き割りながら、ガキどもをぶっ殺してやるみたいな歌を歌ってる。それに対してガキどもが全く物怖じしないのもすごい。
アルバート・フィーニーの、頑固に見えて実は何やっても怒らない大金持ちも良かった。私が欲しているものは金と権力である、と身も蓋もないセリフを言うのが爆笑。
終盤アニーがティム・カリーに追い詰められて、跳ね橋をどんどん登ってくシーンになるが、あそこだけ劇伴が全くなくて、明らかにミュージカル映画のトーンじゃなくなるのが意味不明。突然そこだけフリードキンみたいになる。