後に「ヒトラー最後の12日間」を監督するオリヴァー・ヒルシュビーゲル監督によるスタンフォード監獄実験を元にしたドイツのサイコスリル映画
この大学の教授は、あんな危険を孕んだ実験なのに現場にいずに会議に赴くっていくら何でも頭おかしいんじゃないのか?いくらでも辞める機会はあったのに、あとあの助手たちも、博士に「私たちの言うことを聞かない。」とか伝えればよかったのに。いや、それでも連絡をしなかった教授が悪いと思う。
まあ、なんというか、人間というものはやはり脆いんだなというのがよくわかった。何より、「権力」というものを持つと、人々はより自分の個性より役割というものを重視するようになるということを考えると、やはり人間は弱い生き物なのだということがよくわかる。
じゃあやっぱり実際の刑務所もこんな関係性になっているのかと思うと、やはり人間ってここぞというときに、自分のことを鏡で見ないといけないでっせ。我に返ることを意識さえすれば洗脳からも解放されるかもしれないっす。
しかし、そんな自分も知らぬ間に自分の役割というものを職場で行っているのかと思うと、やはりぞっとするのであった。
こういう人間の愚かさ、醜悪さを顕わにする映画はこれからも作られるべきであると思う。いずれにせよかなり好きなタイプの映画だった。
最後にあの彼女、拳銃を撃つ様子はとても良かったすよ。空気銃でもああも撃たれると爽快です。