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怒りのキューバのnagashingのレビュー・感想・評価

怒りのキューバ(1964年製作の映画)
3.0
常軌を逸してる。スペイン語のオリジナル音声はそのままにロシア語を重ねて吹き込んで日本語字幕も表示する情報量に頭がフットーしそう。キューバの一人称によるナレーションも主語がデカすぎてヤバい。広角で強調されたパースや、仰角斜めの構図にはクラクラするし、追尾、接近、上昇、旋回、とアクロバットすぎるカメラの長まわしにもボーゼン。というか、寄りの画がほしいときでもカットを割らないやつがホン・サンス以外にもいて笑う。共産主義プロパガンダお得意の群衆vs放水はもちろん、炎上、塵煙、爆発もテンコ盛り。ビラと鳩のシンボリックな呼応などはかなり唸ったが、傑作という以上に怪作で疲労困憊。
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