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怒りのキューバのmiのレビュー・感想・評価

怒りのキューバ(1964年製作の映画)
4.2
確かにこれはすごい。
一体どうやって撮影してんだってシーン多し。
ダッチアングルをあおりでキメるそのアングルに全く迷いがない。
カメラに人格を与えたような撮影手法に、爆撃、暴動、放火と規模感でも圧倒してくる。
内容がプロパガンダ的ストーリーだったので、最後までストーリーに没入することはなかったけど、映像資料としては群を抜いてると感じた。
演者のアクションにあわせてカメラも動く。
銃口を覗くシーンなんか寸分違わず動く。そして寸分違わず止まる。即興撮影とでも言うべきか。
エグい。

特に、石段での暴動の後市民によって行進していくシーンは、確実に一回ダイナマイトみたいなのを作ってる「地面のある空間」をドリーしているはずなのに、そのまま空撮的に宙を浮いて俯瞰のまま前に進んでいった瞬間、これはマジックか??と前のめりになった。
マジどうやって撮ってるんだよあれ。

とりあえず、滑り込みで観れてよかった。


2019劇場鑑賞76本目
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