怒りのキューバの作品情報・感想・評価

「怒りのキューバ」に投稿された感想・評価

CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

5.0
【『國民の創生』、『戦艦ポチョムキン』なんかよりも、、、】
久しぶりに『怒りのキューバ』見直してみました。キューバに昨年行っただけに魂が揺さぶられる作品であった。議事堂横やハバナ大学、海岸の変わらぬ景色に懐かしさと高揚感を抱きました。

今、映画史の授業をすると初期の映画技法として、『國民の創生』、『戦艦ポチョムキン』が挙げられがちですが、21世紀になって随分経つのだから、同じプロパガンダ映画でも『怒りのキューバ』を教えた方がいいのではと思う。間違いなくブンブンが映画史の教鞭とるなら『怒りのキューバ』で授業することでしょう。

本作は『ブギーナイツ』や『ラ・ラ・ランド』で素晴らしすぎるプールシーンの引用が指摘されるが、他にも恐らくは『イングロリアス・バスターズ』の燃ゆるスクリーンシーンなんかでも引用されています。

とにかく、カッコいいシーンの2時間15分に及ぶアイデア手帳となっているので、少々とっ散らかった物語など全く減点対象になりません。

ここで、ブンブンが一番好きなシーンを語りたい。ブンブンはテロリストの狙撃逃走劇シーンが好きです。我らの自由と叫び、ビラを巻く、しかしテロリストは背後から狡猾な銃によって殺される。市民は団結してハバナ大学から徒党を組んで降り、放水に負けんぞと立ち向かう。車を倒して盾にしながら治安部隊と戦う場面は映画史に残るし、群vs放水が個人vs放水に移ろいゆくクライマックスに切なさを覚えました。

もし貴方が映画監督を目指しているのなら、撮影監督目指しているのなら、悪いことは言いません。観てね!
MinC

MinCの感想・評価

4.7
川に飛び出した市井の暮らしの間隙をぬって舟で行く冒頭のシーン、果物売りの能天気な恋心。素晴らしいキャメラにうっとりしかけたら、ラテンな陽気さ一転、怒ってる、怒ってる、怒ってる!!!大階段のシーンはエイゼンシュテインへの回答か。傑作でしょうこれは
映画撮るために何人か死んでるのでは…と疑うほど凄い画しかなかった 畑に火をつけて回る農家、放水ホースの水圧を押しのけて進む群衆、爆弾が降り注ぐ中家族を探す父親、スケールもデカイのにどこで止めても絵になる瞬間が多くてヤバい スペ語・英語音声に露語音声重ねて日本語字幕、えげつなかった
なつ

なつの感想・評価

4.7
革命前の抑圧された人々の物語をオムニバス形式で綴った、キューバ・ソ連合作による革命記念国策映画。
(フライヤーより)
この紹介だと、あんま惹かれない文言なんだけど…
もう、この映画のカメラワークが凄すぎて、美しすぎて、痺れっぱなし。
中々出来ない体験だったなぁ、がっつり前のめりで観てた女を発見した人が居たら、それは私でした。
“こんにちは、キューバ”
あぁあの声色と映像の美しさったらない。
何処かで本作の上映を見掛けたら、絶対に観るべし。
こんなレビューでは、何も伝えられない観た者にしかわからない素晴らしさ。
全編GoPro撮影らしい。
広角レンズとはいえパンフォーカスで撮影できたのはキューバの日差しゆえかも。フィルムの感度も限界まで。超絶。
SKE

SKEの感想・評価

4.5
革命前夜のキューバに蘇るエイゼンシュテイン。ここまでやるかと驚嘆するしかない苛烈な映像。
Hero

Heroの感想・評価

4.5
その有り余る怒りのエネルギーを変換し罪なき犠牲者に捧げるレクイエムを聞かされた僕は、HIP HOP RFGGAEは置いといて資本主義VS共産主義やらも置いといて邪魔なロシア語置いといてこの際全部置いといてと、フリースタイルダンジョンにてネタレクイエムをぶちかますCHEHONを鎮める呂布カルマへと変貌を遂げたのだが←そんなこと一番置いといて、これ凄いっすまじで。『スヴァネティの塩』『鶴は翔んでゆく』と来てカラトーゾフ作品においてストーリなんかは二の次で感情を持つカメラを感じるのだと、今回もバチバチやらかしてる。アメリカに搾取される青い春パートではカメラは女に寄り添いともに踊り狂う、ザワワな森山良子もびっくりさとうきびパートではカメラは燃え盛る畑をバックにスパンスパンという切断ビートに合わせてヘッドバンギング、カストロは生きてると自らの命と引き換えに革命の炎を燃やし続ける埋葬パートではカメラは青年とともに堕ちてゆく。カメラだけでなく音もやばい、私はキューバ、その血で育てた土地とその涙で蓄えた海をお前は自ら楽しむ為に奪いに来たのだろう、ならばなぜ逃げる?という趣旨の極詩的ナレーションの美しさたるや、自然に囲まれた平和で質素な幸せファミリーを襲う理不尽な爆撃パートにおける杵と臼による妻の不在は瞬時に山のきこりを革命軍へと仕立て上げる。傑作ですねこれ。

《ソヴィエト映画の世界》
櫻

櫻の感想・評価

-
圧倒的な映像を前にして、なんだかくらくらしてきた。モノクロームが色鮮やかに見えたし、せわしないカメラはどこまでも異質なのに、撮影してるというよりも踊っているようだった。自由か死か。その手に握られた白い鳩はどこへ行く。目と鼻の先では銃声がする、煙の中で立ちつくす男は何を手にして、何を手放したのか。さとうきび畑が風に揺れる、炎に燃える、人々は怒りに震える。それらを何ひとつ捨てることなくエネルギーに変換して、凄まじい嵐のごとく、稲妻のごとく、しゃかりきに走りぬけていく。うん、凄まじかった。
なんかすごかった。白黒なのに、さとうきび畑のところとか、カラーかと思った。
>|