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ファニーゲームのlanouvelleluneのレビュー・感想・評価

ファニーゲーム(1997年製作の映画)
3.7
沈黙に勝る台詞はないことを再確認。中盤の長回しで心を持っていかれた。スコアが無いことと役者の演技力は絶対に関係してる。
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鑑賞者に “準備” させる言動が無いので余計に怖い。鑑賞後に『ユーモアとして消費される暴力へのアンチテーゼ』と読んでなるほどと思ったが、鑑賞中は画面の中の出来事に必死だった。第四の壁を度々破ったり、映画の話をしたり、巻き戻したり、加害者の身の上話をしたりと、皮肉に溢れていて割とあからさまではある。
確かに、「完全に常軌を逸しているが、虚構の中であるし、そちらの方がfunnyだからやる」とされていることは沢山ある。この作品はそれらを無くせという話ではなく、それに対する立場の表明としてシンプルに面白いと思った。
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開始2分半で作品の本性が現れて笑ってしまった。スクリーンで観たかったなあ。
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