Kenta

ファニーゲームのKentaのレビュー・感想・評価

ファニーゲーム(1997年製作の映画)
3.6
過去に鑑賞したものの好奇心で再鑑賞。
救いようも希望もない胸糞映画の一級品。
この理不尽な作品は、きっと観客の記憶に深く残るだろう…。



ある日、父母と息子の三人家族とペットがある別荘で休暇を取るため、車を走らせる。車の中では、イントロクイズをして幸せで平和な家庭描写が描かれている。
別荘に到着し、父と息子は船を下ろす作業に取り掛かる。母はキッチンで料理をしていると、白シャツ、白手袋の青年が訪ねてくる。
彼らは、隣のものの使いで「卵が欲しいから卵をくれないか?」とお願いしてくる。母は卵を渡すが、明らかに故意に落とす。次第に母親はイライラしていると、一人の青年がゴルフクラブに目をつけ、試し打ちしたいとお願いする。呆れて承諾するも、もう一人の青年は卵を欲しがり、母の怒りは爆発。旦那たちは異変に気付き、家に帰ってくるとそこには怒り狂った妻と二人の青年。父親は彼らに帰るように頼むが、なかなか帰らないため、ついにビンタしてしまう。その対価にゴルフクラブで旦那は足を折られてしまう…。これを機に青年二人の最悪なゲームの幕が上がる…。

個人的には大好きな作品。他の映画には見受けられないものがたくさんあると思います。例えば、一人の青年が視聴者に直接語りかけてくるシーン。急に青年が「どっちに賭ける?」って尋ねてくるんですよ。まるで、自分が現実と映画の狭間にいるような気分にさせてくるわけです。
それに、映画なのに救いようがない。子供が唯一逃げ出して助けを呼べそうになるが、結局捕まり、青年二人が家を出て行った後逃げ出そうとしてもやっぱり捕まる。何をしても無駄なわけです。

一番の衝撃は終盤。彼らとゲームをしていると、妻が遂に机にある銃を手に取り、青年の一人を射殺します。この絶望なら相当な快挙です。希望が見えるんです。しかし、もう一人の青年は、リモコンを探し出します。正直、ここでの観客は呆然とすると思います。それで彼がリモコンを見つけると、妻が射殺する手前まで巻き戻しするんです。唯一の希望の光が、巻き戻し機能で消されるわけです。ドラえもんかよってツッコミたくなりますね😂

長々と書いてしまいましたが、とにかく言えることは他人には勧められない。かつ、鑑賞する際はそれなりの覚悟を持って。