さすらいの旅人

ALWAYS 三丁目の夕日のさすらいの旅人のレビュー・感想・評価

ALWAYS 三丁目の夕日(2005年製作の映画)
4.2
何回観ても泣ける。時代を超越したヒューマンドラマの名作。
【買取レンタル用ブルーレイ盤/再生視聴/シネスコサイズ】

クリスマスと年末近くになると観たくなる映画の一つである。
昭和30年代の庶民の生活を生き生きと描いた名作と思う。
自動車修理店家族と向かいにある駄菓子屋の売れない作家を中心に物語は展開する。何と言っても子供達が元気だ。当時は戦後のベビーブームのせいか、町中に子供たちが溢れている。そして、町内会の住人は自分の子供の様に見守り、一緒に助け合いながら生活している。
また、茶川とストリップ劇場の踊り子ヒロミとの恋も見逃せない。

建設途中の東京タワー、集団就職、白黒テレビ、路面電車、少年漫画雑誌などノスタルジー溢れる風景や物が登場する。
緻密なセットと驚異的VFXによる街並みの再現は当時にタイムスリップした感じだ。
音楽がまたいい。作曲の佐藤直樹の書くスコアはこの映画で有名になり、最近のテレビで昔の場面が出ると必ず流れる。

感動(涙腺崩壊)場面の多さも本作の特徴だ。指輪のない宝石ケース、母親探しでの迷子、六子の親からの手紙、一平へのお守り、茶川と淳之介の別れなど上げれば切りがない。それらのシーンで佐藤直樹の優しい曲が流れるともうダメ。涙で画面が見えなくなります。大笑いの後での泣かせるシーンのタイミングの良さは本当に職人芸と思う。

泣いて笑って感動する名作映画です。観て絶対に損はありませんので未見の方にはお薦めします。