実のところ初めて観たわけで。
吉岡くんにぐっときたわけで。
昭和30年代の東京の下町はこんな風だったんだろうなと、その時代に生きてもないのに懐かしく思ってしまう不思議。
時代は全然違うけど、自分が昭和生まれということが嬉しい。
この時代を生きていた方は、東京オリンピックを生で体感していたり、大阪では万博があったり、二・二六事件があったり、歴史的に時代が動いた時を経験しているというのが羨ましく思う。
テレビひとつにしろ、冷蔵庫ひとつにしろ、感動の度合いが今のそれらとは違うわけで、物質的に飽和状態の現代と比較すると、今は一体どんなことに感動をするのだろうかと、ふと考えてしまう。
テクノロジーの進歩はむしろ幸福感への不感症へとつながって、人間は退化してるんじゃないかとすら思ってしまう自分がいてる。
たかが映画でそこまで考えなくてもいいやんと思われるかもしれないけど、なんか妙に深刻に近現代と現代の決定的な差を考えてしまった。
もはや、映画の感想なんかじゃないな。
アホなこと考えてるわ。
失礼しました。