ブタブタ

ALWAYS 三丁目の夕日のブタブタのレビュー・感想・評価

ALWAYS 三丁目の夕日(2005年製作の映画)
2.5
荒俣宏『帝都物語』の限定愛蔵版には大正から昭和初期にかけての東京の風景のおそらくは絵葉書やお土産モノのポストカード等として売られていた人口着色された風景や建物の写真が掲載されていて、それに劇中のストーリーに関わるキャプションが添えられています。
モノクロ写真に人口着色された東京の都市風景は、レトロかつ何処か近未来的でもあり何処にもないユートピアorディストピア世界でSF伝奇『帝都物語』の口絵や挿絵の役割を兼ねており、小説の劇中世界のヴィジュアル化としてこれ以上ないくらい効果を上げていました。

で『三丁目の夕日』なんですが戦後から昭和中期の日本の経済復興期の東京の風景をCGや合成で再現してるのですが、これがまた違和感バリバリで前記の「人口着色した近過去の風景」の中に現代の人間が当時のコスプレをして動いてる。
人工的かつヴァーチャル空間の様な世界で、それがまたキッチュかつ『ブレードランナー』の様な異世界感を醸し出してます。
なのでこの世界に相応しいのは『帝都物語』の様に超能力者や異能力者たちが跋扈する有り得ざる帝都東京みたいな映画。
なので人情話しや泣かせる話しではなく、そういうのをこの世界で展開したら非常に面白いな~と思います。

それと基本的に三丁目~みたいなこういう映画は嫌いです。(なら見るな)