ドルフィンキック

引き出しの中のラブレターのドルフィンキックのレビュー・感想・評価

引き出しの中のラブレター(2009年製作の映画)
5.0
本作は、以前から、存在は、知っていて、気になる作品だったのですが、やっと、見ることが、出来ました。
なぜ、気になる作品だったかと言うと、ラジオを題材にした作品だったからですね。
もう、子供の頃から、ラジオが、大好きのラジオっ子で、初めて、小学生のときに、「オールナイトニッポン」を聴いたとき、「こんな面白い番組、深夜にやってるんだ~。」って、ビックリ!したことを憶えています。
子供には、刺激的な番組でしたが(笑)。

「ヤングタウン」も、小中学校のとき、よく聴いていました。
「ヤングタウン」で、メッセージを読まれて、優秀作品として、選ばれた翌日、学校で、僕のメッセージの話題で、持ちきりで、なんだか、一時だけでも、人気者になれたような気がして、とても嬉しかったことを憶えています。

今まで、ラジオ番組のノベルティーグッズも、沢山、貰いましたが、今でも、「宝物」として、大切にしています。

最近だと、何年か前に、あるFMの番組で、恋愛ドラマの脚本を書いて送ったら、見事、採用されて、番組で、紹介してくれて、尚且つ、僕のリクエスト曲まで、流してくれて、とても良い思い出になりました。
ラジオって、テレビと違って、一対一で、向き合えるような、親近感を感じることが、出来るので、今でも、大好きで、よく聴きます♪

前置きはさておき、映画の感想ですが、予想通りの素敵な作品でした。
常磐貴子さん演じる、人気ラジオ番組のパーソナリティーが、喧嘩して、仲直り出来ないまま旅立ってしまった、父親のことをずっと引きずりながら、過ごしているんですが、そんな彼女が、担当する、ラジオ番組宛に、林遣都さん演じる高校生から、笑わないおじいちゃんを笑わせたい。とメッセージが届き、このメッセージを読んで、過去の自分と重ね合わせた、彼女が、ラジオ番組「引き出しの中のラブレター」を企画して、番組を担当するお話。

悩みの抱えた何組かの人達のエピソードを描いた、オムニバス形式の作品で、終盤から、見事に、繋がって行く展開に、とても引き込まれました。
それから、劇中で、わざわざ、人気ラジオパーソナリティーの常盤さんが、リスナーの高校生の林君の所まで、会いに行くシーンが、あるのですが、普通、そこまで、やらないだろう~って、思いながらも、彼女の優しさに、グッと来ました♪

面と向かって、言葉では、言いたいことが伝えられない。でも、手紙(ラブレター)なら、素直に気持ちを伝えることが出来る。
今だったら、メールでも、いいと思います。
僕も、このタイプなので、凄く、その気持ち、分かります。
なので、とても共感出来る作品でした。

映画を見終わった後の後味も、良くて、とても気に入りました。
ラジオ好きの人にはお勧めの作品ですね♪
あと、常盤さんが、録音したカセットテープを、ラジカセに、セットして、再生ボタンを押したとき、なんと、FM802の中島ヒロトさんの声が、聴こえて来るシーンに、思わず、ニヤリとしました♪