おはうち

機動警察パトレイバー THE MOVIEのおはうちのレビュー・感想・評価

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4DX版を鑑賞、初見。実写版だけは観ていたのにアニメは放置していて、やっとこさアニメの破壊力を実感。投身自殺から始まって、決着も落下寸前のシチュエーションを仕掛けて分かっているなぁ。映画用に設定された海上施設の空撮で気持ちよく終わる抜けの良さで長編だ〜っと独特な気持ち。

エピローグ無しで清々しく終わるが、再鑑賞する際には冒頭がエピローグになる構成で、投身時の意味深な表情も深く刺さってきて闇が深くなる。背景・美術などで心象を表しているが、理解には程遠くある虚しさが漂う。

生きた人間を取り込んだまま、怨念がロボットに宿ったかように襲ってくる。死んでもなお人質を取られて、好き放題される。ロボット同士の対決で、生身の身体が剥き出しになり落とし前を付けるのがジャンル的に正しい。

ショットガンによって、恐らくは魂が込められていた所から抜け出て「NO FILE」と、入れ物に入っていた物が無くなったのを字面だけで表現される死の表現方法の虚しさ。

お父さんとす息子さん(十歳未満)の観客が居まして、終映後に映画館の通路で子供が泣きべそかいていて父親がなだめている光景を目撃したのが映画体験。映画が怖かったのか、4DX版の揺れすぎ問題かな。勝手ながら今後の人格形成が気になりました。

4DXと乗り物系の相性が良いのは『パシフィック・リム』で実証済みだし楽しかった。冒頭で戦車が蜂の巣にされる時に座席を揺らして蜂の巣にされる気持ちを体験。やかんの沸騰で閃いて、窓から顔を出して左右を見遣る早いカメラワークと座席が同期していて面白かった。4DXでカメラワークに敏感になれそう。


‪レイバーのデザインにメダロットは影響受けてんなぁ。ついでに押井守が扱っているメカと魂などをメダロットだとマイルドにして子供向けになっていたと確認。
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